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Chilly Gonzales / Ivory Tower ('10.08.04) / BRC-269

Chilly Gonzales / Ivory Tower ('10.08.04) / BRC-269
Label :
Gentle Threat
Beat Records
Cat No. :
BRC-269 (国内盤CD)
Format :
1枚組CD

¥2,200 (tax incl.)
数量 :
add KART

[Track List]
01. KNIGHT MOVES
02. I AM EUROPE
03. BITTERSUITE
04. SMOTHERED MATE
05. THE GRUDGE
06. ROCOCO CHANEL
07. NEVER STOP
08. PIXEL PAXIL
09. YOU CAN DANCE
10. CRYING
11. FINAL FANTASY
12. SIREN SONG *Bonus Track
13. NEVER STOP CHILLY GONZALES RAP *Bonus Track
14. THERE HE IS *Exclusive Bonus Track for Japan


チリー・ゴンザレス(以下ゴンザレス)。 本名: ジェイソン・チャールズ・ベック。カナダ出身で現在は、パリを拠点に活動している。肩書きは、エレクトロ・ヒップホッパー、ピアニスト、プロデューサー、ソングライターと多岐に渡り(今回は映画プロデューサーといった肩書きも加えられる)、各所でその才能を発揮している。カナダ時代に、無声映画にピアノで伴奏をつける仕事をしていたが、ジェーン・バーキンのアルバム、「ランデ・ヴー」をプロデュースしたことで、彼の名前は一躍メジャーで注目されることとなり、フランス・ポピュラー音楽界の風雲児として、その才能を一気に開花させた。2004年にソロアルバム 「ソロ・ピアノ」を発表。エリック・サティやラヴェルといった作曲家を思い浮かばせ、深い静けさに引き込むようなポスト・モダン・クラシックの名盤として評価されている。そして彼は第50回グラミー賞にノミネートされた、ファイストの『レット・イット・ダイ』のプロデューサーであり、2007年末にプロデュースしたiPod nanoのCMに使われた同アーティストの楽曲、「1,2,3,4」も記憶に新しい。

ゴンザレスの近頃の動きはというとピアノ・トーク・ショウによる活躍があげられる。この悪名高くも人気が高いショウのファンは各方面にわたるが、The Mighty Boosh、Chris Morris、Erol Alkan、Jarvis Cocker、そしてJames Ford等がピアノ・トーク・ショウのファンであると公言しておりGonzalesに対しての高いリスペクトが見てとれる。

もちろんゴンザレスはライブだけでなく、「スーパー・プロデューサー」として幅広い年代/バックグラウンドを持つアーティストからリスペクトを受けていることも特執すべきものだろう。昨年だけでも彼が仕事をしたアーティストは多岐にわたりその中にはMarina & the Diamonds、Thecocknbullkid、Tiga、Boys Noize等の名前があげられる。さらに遡ればBjorkやDaft Punkもゴンザレスに惚れ込み過去に彼に作品のプロデュースを依頼した数多くのうちの人だ。ミリオンセラーを記録したFeistのグラミー・ノミネート作品『The Reminder』はもちろん彼女の旧友であるゴンザレスによって手がけている。その他、PeachesやJamie Lidellといったヒップスター達からのゴンザレスに対してのラブコールも熱く、ゴンザレスが作り出すシャープなアレンジメントの技術の高さを証明している。

これらいくつものビッグネームとのコラボレーションを考えると、彼自身のソロ作品に注目を集めることもそう難しいことではないだろう。彼は一つのジャンルに収まることを嫌い、毎回アルバムを発表するごとに私達を驚かせるように異なったアイデンティティをもった作品を世に出して来た。その幅の広さはおそらく一人のアーティストが一生のうちに到達しようとしても不可能なほどの幅の広さだろう。2000年にリリースされたプランクスター・ヒップホップ・アルバム「Uber Alles」から、美しくアレンジされたクラシカルでジャズ的なピアノ・ナンバーが収められた「Solo Piano」、そして2008年にリリースされた「Soft Power」は、彼の幼かったころに流行った70年代のロック、ポップ・バラードにインスピレーションを受け制作されたというが、お察しのようにゴンザレスについて行くことは容易なことではない。

そして新作『アイヴォリー・タワー』が完成した。この作品は彼にとって音楽的にUターン的な作品になるだろう。ここしばらく世界各国をピアノ・トーク・ショウで回ってきたのに関わらず、このアルバムはいきなりのユーロ・ポップに踏み出したものになっているからだ。また今作は同タイトルの映画の放映も決定している(もちろんゴンザレス・プロデュース)。
アルバムはゴージャスなピアノで始まり、キレのいいビートと美しいストリングスそしてソフトなヴォーカルが徐々に乗せられてゆき、その表情をメランコリックなエレクトリック・ディスコに変えていく「Knight Moves」から始まる。そしてBoys NoizeのビートにGonzalesのトークが乗せられた「I Am Europe」と続く。同トラックで聴く事ができる彼の故郷に対しての愛情のこもったシャープでシュールな観察力はとても愉快だ。「オレは犬の糞、灰皿さ、オレは不快な口ひげ、スピードをそしてタキシードを着ているのさ、オレは皇室の脇の下、汗かきのキアンティさ、オレは便座が無いトイレ、伝統を流すのさ、オレはゲイ・ペーストリー、そしてレイシストなカプチーノ。オレが誰かって?I Am Europe」。

シングルとしてリリースされた「Never Stop」は飾り気のないフィンガー・クリックで始まり次々とピアノのレイヤー、そして彼のヴォーカルのリフレインが重ねられていき、私達を巧みに中毒性の旅につれていく。アシディック・ユーロ・ポップ・クレッシェンドとでも名付けたら良いだろうか。

ゴンザレスは「You Can Dance」のような高揚感のあるディスコ・トラックで歌おうが、「Final Fantasy」のような曲で淡く物悲しいピアノを弾こうが、「The Grudge」で「オレが必要なのはエネミーなのさ、お前はオレの恨みでありねたみさ、オレはお前に譲らない、これはオレの権利だ、それをなぜお前がジャッジできるんだ、、、、、お前はオレの山さ、オレはお前の頂上にションベンかけてやる」と正直に彼の敵(自分自身を含む)にたいしての心情を吐露しようが、ゴンザレスの目的はただひとつ、人をエンターテインすること。その事に関して彼は徹底的に取り組んでいる。
またゴンザレスは現在の音楽シーンでおそらく最も音楽/音楽シーン/音楽産業というものに向かい合い、尽力している人物だろう。彼はただ単にジョークだったり、アイロニーだったり、物事を馬鹿にしたりということをしているのではない。表向きなことは彼の真意ではなく、作品を含む彼のパフォーマンスは、音楽産業を含め決して良いとは言えない現在の私達を取り巻く状況をベースにしながらも、私達をエンターテインすることなのだ。それが結果的に彼にこの作品をリリースさせることになった。今こそ、ここまで一時も休む事なく尽力してきた彼に私達も敬意を表する時に違いない。

*商品はリリース日前後の配送となります。
リリース日をご確認の上お買い求め下さい。
尚、リリース日は変更になる可能性もございますので、ご了承ください。

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