01 In “I” Head
02 The Best Way
03 Take Heed… and smoke up your collyweed
04 Stoned Age Man
05 African Bredda
06 Mysterious Happenings
07 This and That and the Other
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08 Undulating
09 Timpanya
10 Badman Plan
11 Kittens Inspired By Kittens
12 God Willing
13 Fear of a Man God *Bonus Track for Japan
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Bonjo I A Binghi Noah - Percussion & Lead Vocals
Crocodile - Effects/Loops/samples/Bass programming
tracks 1&3
Skip McDonald - Guitar/Keyboards
George Oban - Bass
Adamski - Analog synths.
Jazzwad - Drum rhythms tracks 1&3
King Cry Cry (Prince Fari) - vocal samples track 3
Crispy Horns - track 11
Produced by Adrian Sherwood
Mastered at The Soundmasters by Kevin“Herbstalk”Metcalfe

UKダブの名門にして異端者。それがエイドリアン・シャーウッド主宰レーベル、《ON-U SOUND》だ。81年の設立以降、ニュー・エイジ・ステッパーズやクリエイション・レベルらの名作を世に送り出し、近年もリー・ペリーやジェブ・ロイ・ニコルズらの良作を届けてくれたこのレーベルは、この2011年にめでたく設立30周年を迎える。80年代以降、いくつもの激動の季節を経験してきたイギリスのアンダーグラウンド・シーンを〈ON-U印〉としか表現のしようがないサウンドスタイルによってON-Uおよびエイドリアン・シャーウッドがサヴァイヴしてきたことは、手放しに賞賛されるべきだろう。
そうしたON-Uのカタログのなかで、いつの時代も変わらぬ異彩を放っているのがアフリカン・ヘッド・チャージ(以下AHC)だ。中心メンバーはボンジョ・アイことボンジョ・アイヤビンギ・ノア。AHCとは実質上彼のソロ・ユニットであり、ボンジョが叩き出すパーカッションのリズムがAHCの核を成している。
ボンジョはもともとジャマイカの出身で、幼いころから地元のラスタ・コミュニティーにおいてビンギドラムを叩いていたという。その後、パーカッショニストとしてクリエイション・レベルのセッションに参加。81年の歴史的ファースト・アルバム『My Life In A Hole In The Ground』リリース以降は──アシッド・ジャズや自身のボンジョ・アイ・レコーズから作品をリリースすることはあっても──常にON-Uの中核的存在を担ってきた。94年にはボンジョがアフリカのガーナへと移住したことによってマイペースな活動が続いていたが、05年には『Vision Of A Psychedelic Africa』をON-Uからリリースして本格的な活動を再開した。そして、このたびON-Uのアニヴァーサリー・イヤーを祝うべく届けられたのが、この新作『Voodoo Of The Godsent』というわけだ。バックを支えるのはスキップ・マクドナルドらON-Uのレギュラーメンバー。もちろん、プロデュースを務めるのはON-Uの総裁エイドリアン・シャーウッドだ。
それにしても、背筋がゾクッとするようなクールネスと呪術的なアフロ性がドロリと塗り込められたこのダブ・サウンドはいったいなんなのだろう? アフリカやジャマイカの記号がダブによって切り裂かれ、ダブによって再構成されていく。その聴き心地は、まるでサイケデリック体験の余韻を延々引き延ばされているような、もしくは空想のアフリカ大陸に無理矢理幽閉されてしまったかのような感じだ。凍るように冷たい、熱帯の音響牢獄。20年後、ON-Uの全カタログのなかで本作が最重要作に位置づけられていたとしても、まったく不思議じゃない。これはそれほどのアルバムだ。
大石 始(ライター/エディター/DJ)